
「かまくら春秋」
連載
vol.14
ドキュメンタリー映画の「オーシャンズ」を見た。海洋生物の多様性と、その保存を訴えるのが主題である。
さまざまな海の生きものが、ほとんどただ写っているだけ。これがいい。自然の映像は余計な説明がないほうが力がある。そんな気がする。
こういう作品だと、どうしても珍しい生きものが中心になる。ある意味では売り物だから、それは仕方がない。でも写っているほかにも、いくらでも生きものがいる。それを想像できる人がどのくらいいるだろうか。
養老孟司先生プロフィール