WEBマスター: 2008年9月アーカイブ

先週末から、鶴岡八幡宮の参道、若宮大路・段葛の両脇に彼岸花が咲きそろっています。
松竹映画に里見弴原作、小津安二郎監督作品である「彼岸花」があります。ふたりは鎌倉で過ごしました。
そして難解なことで有名なドイツの哲学者ニーチェの「善悪の彼岸」を翻訳した独文学者竹山道雄も没年までを鎌倉の扇ガ谷で過ごしたといいます。
文学者たちは、名状しがたいほど美しいこの花を見ながら「彼岸」を思っていたのかもしれません。

そろそろ萩も見頃かな...と、"萩の寺"宝戒寺を訪れました。
萩はもちろんのこと、彼岸花、芙蓉、花虎尾と秋の花が咲き誇り、カメラのシャッターを熱心に切る参拝客の姿も多く見かけました。
私もその1人。カメラ片手にウロウロしていると「あの杜鵑草、ちょうど日が当たってきれいよ」と教えてくださる方もいらっしゃいました。
今回はそんな1枚です。
23日の「秋分の日」には、食べるほうの「はぎ」もしっかり楽しみました。

日増しに秋の気配が感じられる季節となりました。
鎌倉の通り沿いでは百日紅(サルスベリ)の花がまだまだ赤く咲き誇っていますが、若宮大路の桜並木には、ちらほらと色を変えた葉も目につきます。
ひと頃の夏の暑さが感じられなくなりました。鶴岡八幡宮の源平池のほとりの藤棚の下には、日陰で一息ついている人たちの姿が見られます。彼らの視線の先を見ると、蓮の葉を背に一羽の青鷺が涼しげに水面をつついていました。パンくずを撒いている女性の姿もあれば、写真を撮っている外国人の姿もあります。青鷺の近くでは、亀がひょっこりと顔を出し、おこぼれにあずかろうとしていました。
ひとしきり続いた不安定な天気もひと段落。
天気予報によると、今週は、秋の気配をより一層感じられる一週間になるそうです。
先週末、月刊「かまくら春秋」の人気連載「四季彩々 堀口家の口福な食卓」の撮影がありました。今回は、秋冬が旬のお料理がテーマですが、辛いのは季節に先立って撮影しなくてはならないこと。秋の気配を感じるどころか、年末年始まで、気持ちがいっぺんに飛んでゆきました。
10月号のメニューは、干ししいたけの香りやおだしの味がぎゅっとつまった「ぎせい豆腐」の予定です。どうぞお楽しみに!
(写真は撮影風景です。料理の盛り付けから光の当て方まで、ひとつひとつ確認しながら作業が進められます)

海の家もそろそろ店じまいに入ります。

今年の夏はガソリン高騰の影響もあってか、いつになく浜辺が賑やかでした。

9月は鎌倉の大きなお祭りのひとつ、鶴岡八幡宮の例大祭(1416日)があります。

15日はお神輿を含めた数百メートルの行列が若宮大路を進み、16日は鎌倉時代を彷彿させる流鏑馬が行われます。

連休を利用してお出かけください。

夏の名残の花がまだ咲いていますが、夜には秋の虫が鳴きはじめました......。

(写真は今朝まだ雨に濡れていた、雪ノ下カトリック教会の芙蓉です。この花ももうすぐ見納めです)

 

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